プロローグ

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そこまで話した少女は、暗い天井に顔を向け、 ゆっくりと目蓋を閉ざした。 そして、「声がさ、」と、一言呟いた。 今から、長い長い昔話でも聞かせるように、 ふう、と一つ息を吐くと、顔を真正面に向け、 「声がさ、聞こえたんだ」 自分の名前を呼ぶ声が。 そこからまた、少女は語り出した。
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