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ずりゅぶりゅぼびゅひゅびゅ!!
勢いよくゲルまみれのキノコをこちらに飛ばして来た。
「ぎゃぁぁぁぁあ!?焔鎖!構わん燃やせぇぇ!!!」
臭い!!あとキモい!!
焔鎖から放たれた緋色の業火がキノコ砲を完膚無きまでに燃やし尽くす。
「KINOOOOOOOOOOOOO!!」
キノコ砲が防がれたと分かったゴキノコは口からよだれを垂らしながらこちらに向かってくる。
「焔鎖!!もっかい冥府怪炎!!」
こーなったら徹底的に焼却処理だ。
今度は弱火にすることなく冥府怪炎がゴキノコを呑む。
「KINOO OOUUURUAAAAAAAAAAA!!!」
む、ゴキノコの体表にホムラガサダケが生えてきてる。
「猪口才な……焔鎖、しばらく足止めで焼いてろ。」
【分かった。】
ちょっとチョーシに乗りすぎたなゴキノコ。
「先ず闘技場の四方に……。」
俺は焔鎖をゴキノコに巻きつけ燃やしている状態のまま闘技場内を走り東西南北にどこにでもある小刀を突き刺す。
「そしてぇ……そぉい!!」
焔鎖を思い切り引っ張り、ゴキノコを闘技場内の中央に叩きつける。
そして俺は勝利への方程式のキモである魔法の詠唱を開始する。
「限りを以って四方を統べる。
我が領域は我が世界、我が意志は我が運命。
限定世界よりて擬似なる神の真似事を以ってし、我が領域に定めを下す。
祈れ天女、凱旋せよ勇士。
考えよ賢者、贖罪せよ罪人。
統べよ王侯、旅せよ愚者。
理は廻り、世界はあるべき平穏を得る。
今ここに我が世界の過ちを正せ。
【ザ・マイワールド・プランナー】!!」
発動。
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