魔天の煌帝

巨人は翔び、天女は謳う。

『はぁ……しつこい。』

特に……

「きぃぃぃぃさぁぁぁあまぁぁぁぁがぁぁぁぁぁ！！！フィラデルフィア様の笑顔を奪ったクソ野郎がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」

ボブェ………。

さっきからトリモチ弾やネット弾、果てはスタン効果付き弾丸を撃ち込んでいるんだがことごとく無効化して攻撃をしかけて来やがる。
しかも風の精霊や火の精霊が援護してるのか空中に逃げても追いかけて来るし。

「うぉぉぉぉぉぉぉ『ええいうるさい！！』ぐぁぁぁぁぁぁぁ！！」

ヴァンキッシュ・改を空中で回転、かかと落としを特にごつい土傀儡ことボブに叩き込み撃墜する。
もう一発ぶちこもうとするが、水の弾丸がそれを阻む。

くっ、司書と幼女か！！

「よそ見していて宜しいのですか？」

コクピットのカメラが映すのは光の精霊リリアン。
どうやら機体に取り付かれたなー。
その手には眩い光のオーラ、構えからして叩き込む気が満々。

『話を聞く気は……』

「問答無用。」

『デスヨネー。』

ヴァンキッシュ・改の顔面にオーラの一撃が激突、ヴァンキッシュ・改は地面へと叩き落とされた。
こっちの気も知らずに……！

フィラは……あ、膝蹴りで吹き飛ばされた。
そっからが本番だ、頑張れよ。

『こっちはそろそろ限界だ……！！』

主に堪忍袋的な意味で。
もしこんな時にイラっとする出来事なんかあったらぷっつんするかも。

「悪逆の賊め！この僕が華麗に成敗してくれよう！！」

ぷっつん。