巨人は翔び、天女は謳う。

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さぁさぁ現在俺はとても面倒なことになっている。 「どぉぉぉぉぉっっせぇぇぇぇぇぇぇぇぇいいいいいい!!!!」 そう、ボブが蘇ったのだ。 「しつけぇ!」 岩に覆われた拳に殺意を載せた一撃が俺に襲いかかる。 「あーもう!」 それを桜月夜の抜刀術、花見流星で吹き飛ばす。 が、吹き飛ばされたボブの後ろにはこちらに魔法を放つ準備を終えている司書と幼女。 「「アクアストライク!!」」 ボブの代わりと言わんばかりの重い水の一撃が俺に向かって飛んでくる。 「概念切斬!」 どっかの黒の剣士よろしく魔法を切り裂く。 そして休む暇も無く焔鎖を背後に振り払う。 「気づかれましたか……!」 飛びのくのはリリアン、そして 「ぬるぅぅぅぅぅぅぅぅぅい!!ぬるいぞ小童ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 ボブが蘇る、かれこれこの一連の動作を八回くらい繰り返している。 嗚呼、スゴく暴れたい。 すべてを無茶苦茶にするくらい暴れたい。 どっかの赤い二又の槍に貫かれてしまうくらいに暴走したい。 「皆の者、下がるが良い。」 「「「「!!」」」」 ここで精霊陣に衝撃走る!! 「此奴、中々の実力者のようだ。 私が直々に手を下そう。」 精霊王フィーデルノース参戦。 「おーおー、ラスボス登場ってか?ひ弱な俺には辛い相手だぜ。」 「我が娘の神聖なる儀を中断させた罪は重い……死を以て償え。」 「ハッ、娘を殺すことが神聖?寝言は寝て言いな。」
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