巨人は翔び、天女は謳う。

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私は、今……… 「ほらほらほらぁ!もっとして欲しいならおねだりしなさい?」 「あっ……フィラデルフィア様……どうか、この卑しい聖霊ソルフィめにお仕置きしてください……!!」 「よく言ったわね、ご褒美に蹴ってあげるわ。」 ごすっ!! 「あぁん!!」 た、楽しい!! レイセンさん達ほどぶっ飛んでないけど楽しい!! 「ほらぁ、私に力を貸せばもっと可愛がってあげるよ?」 「そ、それは「口答えしない!!」んひぃっ!!」 レイセンさん達に失礼しちゃったときに学んだこと。 意見は聞かない、黙って隷属させろ。 「らってぇ……フィラデルフィア様も……私の力だけが欲しいんでしょ……?」 悲しげな眼差して私を見つめる聖霊ソルフィ。 「…………!」 その時私は、聖霊ソルフィの心に秘めた悲しみが見えたような気がした。 「………見くびらないで欲しいな。」 「え?」 「力だけあってどうやって可愛がるの?」 「え……?」 「私はね?あなたに話しかけているの。 力も欲しいけどあなたも欲しいの、分かる?」 「それじゃあ……」 「改めて言うね? ……聖霊ソルフィ、私と一緒に来なさい。」 私がそう言うと、聖霊ソルフィは最初はぽかんとしていたが、ジワジワと目に涙を溜めると 「えぐっ、えぐっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」 私に抱きついた。 「私に力、貸してくれる?」 「はい……はい!喜んで!!」 私はソルフィの頭を撫でてあげる。 「ふふっ。」 計 画 通 り 。
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