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いや、ソルフィの力だけが目当てじゃないってのは本当だけどレイセンさん達から学んだ飴と鞭の哲学は役立ってます!!
私はソルフィを撫でてあげながら心の中でレイセンさん達にお礼をしたのだった。
【おぅいフィラー。】
【終わったー?】
【結界解いていいー?】
上からユートさんの声がしたので見上げてみると、
【こっちも無事制圧完了した。】
【どうやらそっちも終わったみたいだな。】
【そいつとは使い魔契約すんの?
ようやく後輩が出来るのかー。】
龍と悪魔と炎を纏う異形がこちらを見つめていた。
「いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「あ。」
ソルフィが気絶しちゃった。
「ユートさーん、怖いんでもとの姿に戻って下さ~い!!」
【お前も大概慣れたな……。】
そりゃあ今までこんな体験してきて慣れないほうがおかしいです。
三体のうち、悪魔と炎を纏う異形が消え、龍が元のユートさんの姿になる。
「やれやれだぜ。」
「ふふっ、お疲れ様です。
ソルフィ、起きてください、起きたらご褒美ですよー。」
がばっ!!
「お姉様!!」
「「お姉様?」」
私とユートさんの声が重なる。
「あっ!お姉様ー!!」
私の顔を見るなり抱きつくソルフィ。
「うーん、まぁいっか。
ソルフィ、契約しよ?」
「はい!!
えと、お姉様そちらの男は?」
ユートさんを指差し怪訝な顔をするソルフィ。
「俺?俺ぁユート=トキザミ、お前の先輩だ。」
「先輩………宜しくですユート先輩!!」
「ぐふぉ!!」
にゃぱっ!と音がしそうな笑みを直視したユートさんは派手に吐血して撃沈した。
なにか「後輩属性……何という、何という威力だ……。」と呟いていたけど
「もーソルフィ可愛い!!」
思わずソルフィを抱きしめてしまう私。
「むぎゅ!くるひいですお姉様!!」
そう言われると……
「余計抱きたくなっちゃう!!」
むぎゅぅぅぅぅう!!!
「あゅ……!お姉様に締め上げられて……幸せぇ……!」
よ、余計加虐心がくすぐられる!!
「………あれ?そういえばソルフィ縮んだ?」
最初に現れた時は大人の女性だったのに今はネアちゃんやフォーちゃんと同じくらいだけど……
「あぅー、それは多分力の殆どをお姉様に譲渡したからです!!」
「そこから先は俺が説明してやろう。」
あ、ユートさんが復活した。
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