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口の端に付いた血え「これはトマトピューレだ。」トマトピューレをハンカチで拭いたユートさんは、
「聖霊は体を構成する魔力がより純度の高くなった存在、その総量が減れば体は残った魔力で体を作ろうとするから背格好が縮んだのだろうな。」
「凄いです!先輩流石です!!」
「ぐぅぅっ!!娘達の事を考えればこの程度の笑顔など……!!」
「先輩娘さんがいるのですか?きっと可愛らしいのです!!」
「鮮血真紅波紋疾走(ブラッディルージュ・オーバードライブ)!!?」
ユートさんは口と鼻から血え「……タバスコ…だ……。」タバスコを吹き出しながら再び撃沈した。
きっと脳内で娘さん達の事も考えて二倍ダメージを受けたんだろうな……ユートさん子煩悩だから。
「先輩大丈夫なのです!?」
「気にしないで、すぐ復活するから。」
「ですかー。」
私がソルフィに説明してあげていると、
「あの、フィラデルフィア様。」
「あ、リリアンさん。」
それに後ろにはボブさん達が。
「その、そちらのお方はどなたなのでしょうか。」
リリアンが示しているのは血溜ま「ケチャップだ……。」ケチャップに沈むユートさんだろう。
「えと、彼はユートさん。
私の使い魔です。」
「使い……使い魔!?」
ものすごく驚いたようなリリアンさん。
「フィラデルフィア様は悪魔と龍と物の怪を統べるお方を使い魔になされているのですか!!?」
「最初の頃は知らなかったんですけどね。」
本当……初めて龍王になったユートさんを見た時は何事かと。
「むぐ……ダメージは抜け切ってないが大丈夫そうだ……。」
「おはようございますユートさん。」
顔が真っ青なユートさんが起き上がる。
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