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三分後、すり鉢ととすりこぎ、そして水とピュオリアの花?をボブさんから受け取ったユートさんは最初に自分が持っていた植物と一緒にピュオリアの花をすり鉢とすりこぎで混ぜる。
「これを擂って……水も入れて……よしできた。」
すり鉢の中には物凄い激臭を放つ泡が発生している緑色の液体が。
「よし。」
ユートさんはそれを持ってお父さんの前にいくと、
「飲め。」
「断る!!」
「おい丞相、ボブ。
これは治療薬だ、精霊王を生きながらえさせたかったら精霊王を取り押さえろ。」
その後の行動はすごかった。
状況を飲み込めないのと、行動に躊躇いがあるのとで動けないボブさんと対象的に、一瞬で加速した丞相さんはお父さんを羽交い締めにした。
「じょ、丞相!!?」
「精霊王様、良薬口に苦しと言います。」
「私にはあれが薬には見えん!!」
でしょうね。
私も流石にあれを飲めというのには辛いものがあります。
「あっはっは、まぁ……ガンバ。」
「ごもぼぼ!?」
ユートさんが緑の液体をお父さんの口に流し込む。
「よーし飲んだな?』
ユートさんの姿が変わる。
白い長衣を纏い、頭部が鋼の奇妙な姿になる。
そして両手に二振りの奇妙な片刃の剣。
『ちょっと離れろお前ら。
導祖神が神器を以て示す。
迷える流れを導く也、暗闇を照らす灯火とならん。
紅剣ルートモナド、乱れを切り取れ!!
白剣チューンモナド、歪みを調律せよ!!』
二つの刃が変形し、二つに割れた刀身の間から光が発生、刃の形になる。
その二振りが一際強く輝く、すると白目を剥いて痙攣していたお父さんの動きが一瞬止まる。
そして力尽きたかのように倒れた。
「精霊王様!!」
『まだ動かすな、来るぞー……!』
変化は突然。
倒れていたお父さんの身体が淡い光に包まれる。
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