終わりを決めた日

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アイツは死んだ 未世のせいだ 「ゴホッ……エホッ……」 未世さえ居なければ 病弱でなければ 「ケホケホッ……コホッ…」 未世が我儘を言いさえしなけりゃ アイツが叶えようとしなけりゃ 「……ケヒュッ…」 元々身体の弱い目の前の少女 この子のせいで俺は大切な人を失った もう、生きていても意味はない 『何があっても命を捨てちゃダメだよ?』 昔友人に言われた言葉が頭を過ぎったが、もうどうでもいい アイツは居なくて 未世のせいで死んで 早くアイツを追って逝きたい もう、俺の目には光など映していなかった けどどうせ死ぬんなら、未世自身のせいで死んでやろう。 軽い復讐のつもりだった 一生俺が死んだのは自分のせいだと思って生きていけばいい。 そう考え…死を決意した。 .
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