可愛いあの子

8/21
前へ
/410ページ
次へ
「嘉奈は?普段弁当じゃん」 疑問の眼差しをあたしに送る。だけど、あたしは直視出来ない。 「秘密ー」 にんまりと、作り笑いを浮かべる。 晴馬は、ははっと笑い声をあげる。 「何よー、それ」 晴馬はあたしの真似をして、あたしたちは叩き合って笑う。 「んじゃ、後で」 散々笑い合ったあと、晴馬が別れを告げる。 それに応えて、「バイバイ」と手を振った。 それからあたしはカツサンドと、イチゴオレを一個ずつ買った。
/410ページ

最初のコメントを投稿しよう!

225人が本棚に入れています
本棚に追加