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「ねぇ朱睦くんはどこの中学通ってたの!?」
「えとね…」
計算外
それが少年朱睦の脳内を回り巡っていた
「好きなアーティストは誰ぇ!?」
「アハハ、えっと…」
「なんだあいつ女子にばかり相手にされてむかつく野郎だ」
身長180cmあろうかという男子生徒がいつもつるんでいるのだろうがらの悪い友達に話を振る
「あぁいうやつは死なないとわからないと思うぜ?」
そんな会話を他所に朱睦は更に窮地に立たされていく
まさか何気ない自分のあのひとことがこんなことの引き金になるとは予想だにしていなかったのだ
「それはねー…」
キーンコンカーンコーン
「休み時間は終わりだー授業始めるぞー席に着けー」
やる気の無さそうな数学教師の言葉に女子たちは心底不快そうだ
対する朱睦は
「助かった~」
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