2、再会

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「……おいおい」 ドアは一度閉まり、せわしなくチェーンをはずす音がして、やっとのことで外に向かって開かれる。 「いらっしゃい!」 待ちかねたように飛び出して来たのは、懐かしい顔。 喜色満面の冬樹だった。 「遠いところをありがとう!」 「はいはいはいはい」 今にも抱きついてきそうな冬樹の肩を押して下がらせ、夏月はその胸に鞄を押しつけた。 「ちょっとは落ち着けよ、お前。今、ドアに体当たりしたろ?」 「え? あ……うん。ちょっと嬉しくて慌てちゃって、止まれなくて滑っちゃった」 えへ、と頬をかいて笑う23歳。 その昔、もやしっこだった少年は、現在ももやしっこだった。
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