14人が本棚に入れています
本棚に追加
中肉中背の平均的な背丈。
髪は日に透けると茶色に見えるが、それは彼を軽くではなく穏やかな好青年の印象にしていた。
実際、性格は穏やかで温和なのだが。
「止まれなくなるようなスピードで廊下を走るな。そんなに広いのか、お前んちは」
「あ、廊下走ったのもバレちゃってる?」
えへへ。
「恥じらうな、成人男子」
「冬ちゃん、お久しぶり~」
のほほん、と兄の隣で春日が手を振る。
釣られたように冬樹も、のほほんと笑った。
「本当に久しぶりだねぇ、春日ちゃん。春日ちゃんも来てくれてありがとうね」
「冬ちゃん、ちょっと痩せた~? てか、やつれた~?」
「ん、そうかも?」
最初のコメントを投稿しよう!