2、再会

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「薄給の新卒社会人の初1人暮らしの分際でどこのセレブ気取りだ、この若造!」 「えええええぇ!?」 「身銭も切らずに豪勢な部屋に住むから、幽霊なんか出るんだバーカ!」 「お兄ちゃん、家賃払っても出る部屋には出るらしいよ~?」 「黙らっしゃい、妹よ!」 「は~い」 「そんなに幽霊が恐いなら、浮いた家賃でプロの霊能者でもやとえやー!」 「……か、夏月、なんで涙目なの?」 「あ、冬ちゃ~ん。そこは見ないフリしてあげて~? お兄ちゃん、自分の部屋と比べて悔しくなっただけだから~」 ぶっちゃけ、そうである。 「うるせぇや!」
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