2、再会

14/17
前へ
/53ページ
次へ
「……玄関から、奥へ?」 「うん、決まって夜中の2時ごろでさ……」 「足あったんだな」 「いや、そういう問題じゃなくてね!」 リビングのド真ん中。 テーブルを挟んで向かい合わせに座った兄と幼なじみが、額をつきあわせて話し込んでいた。 詳しく訊かなくても、だいたい内容はわかる。 さっきとはうって変わった、冬樹の顔の青ざめ方で。 「ね~ね~」 それでも間に割り込んだ春日に、兄が一瞥をくれた。 「クーラー」 「うん、用件終わったらすぐ閉める~。冬ちゃん、なんか食べ物とか飲み物とかない~?」
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加