STORY1†乗込事件

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「かーなーたーっ!!!!」 只今T中学の校門前。 あたしはいつもように校舎から出てくる彼に、呼びかける。 すると、彼は必ず不機嫌な顔になって、ため息をつく。 「また来たのかよ…。。。」 ボソッと呟いた彼の声が、地獄耳のあたしに聞こえないはずがない。 「だって奏汰に会いたいんだもん!あたしが会いに来ないと会えないでしょ。」 「はいはい。さっさと帰るよ。」 冷たい声で言いながらも、一緒に帰ってくれる彼。 雛森 奏汰。中学3年生の完璧ボーイ。 あたしの片思い相手。 半年前、不良に絡まれたあたしを助けてくれたねがきっかけで、あたしは彼に恋をした。 .
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