STORY1†乗込事件

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「えー………。。。」 あたしは落ち込みうなだれた。 「……プリクラは嫌だけど、ゲーセンになら付き合ってやるよ。」 そんなあたしを見て奏汰は不機嫌そうに、そう呟いた。 クールで意地悪であたしへの扱いなんて、そりゃ酷いもんだけど、実は優しい奏汰が大好きだ!! 「……奏汰、大好きっ」 「……知ってる。」 こうやって遊べるだけで幸せだー……!! ───── ─── 「…あんた馬鹿?」 「!??」 親友の咲原 唯花(サキハラユイカ)の言葉にあたしは酷く落ち込む。 昨日はあれからUFOキャッチャーであたしが取りたかったぬいぐるみを一発で取ってくれたり、鉄●で対決したり、幸せだったのに………。。 それを唯ちゃんに話したらまさかの一言。 「やってること、カレカノじゃない。まだ付き合ってない意味がわからないわ…。。年下君、シイのこと好きでしょ。まだそこまでじゃないにしても絶対気になってるね。」 「なに言ってんの、唯ちゃん!!!有り得ない!相手はあの奏汰だよ!!???そう簡単に好きになってくれる訳ないじゃん!!!」 ……あのクールな奏汰が、好きになるはずがない。 いつだって、あたしに対して不機嫌な顔しか見せないし、それ以外は真顔だし。 今の今まで笑ったことなんて、一回もない奏汰があたしを好き!? ありえない。ありえない。 .
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