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「えー………。。。」
あたしは落ち込みうなだれた。
「……プリクラは嫌だけど、ゲーセンになら付き合ってやるよ。」
そんなあたしを見て奏汰は不機嫌そうに、そう呟いた。
クールで意地悪であたしへの扱いなんて、そりゃ酷いもんだけど、実は優しい奏汰が大好きだ!!
「……奏汰、大好きっ」
「……知ってる。」
こうやって遊べるだけで幸せだー……!!
─────
───
「…あんた馬鹿?」
「!??」
親友の咲原 唯花(サキハラユイカ)の言葉にあたしは酷く落ち込む。
昨日はあれからUFOキャッチャーであたしが取りたかったぬいぐるみを一発で取ってくれたり、鉄●で対決したり、幸せだったのに………。。
それを唯ちゃんに話したらまさかの一言。
「やってること、カレカノじゃない。まだ付き合ってない意味がわからないわ…。。年下君、シイのこと好きでしょ。まだそこまでじゃないにしても絶対気になってるね。」
「なに言ってんの、唯ちゃん!!!有り得ない!相手はあの奏汰だよ!!???そう簡単に好きになってくれる訳ないじゃん!!!」
……あのクールな奏汰が、好きになるはずがない。
いつだって、あたしに対して不機嫌な顔しか見せないし、それ以外は真顔だし。
今の今まで笑ったことなんて、一回もない奏汰があたしを好き!?
ありえない。ありえない。
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