STORY1†乗込事件

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驚いてバッと顔を上げる。 見るからに不良と呼ばれる部類に入る素行。 …………5人か…。。 「…見ない顔だけど、何年?ここ、俺らの溜まり場って知らないの?」 あんたらほんとに中学生なのかい?? 溜まり場って……。。 今どきの中学生は怖いねー…。。 そんなことを呑気に考えていたら、「なんとか言えよ」とグループのリーダー的奴に言われた。 ……どうするべきなんだろう…。。 あたしが返答に困っていると、痺れを切らした1人が、あたしの腕を掴んだ。 「……舐めてんのか?」 ――いや、決してなめてないてす 「………よく見たら、可愛い顔してるじゃねえか。」 ――いやいやいやいや、あなた目が悪いのでは? 「え?まじで?」 ――まじじゃないです 「あ、まじだ。可愛い。」 ――あんたもかーいっ!! 「可愛いなら、いただいちゃおうよ!」 ――い いただいちゃおうよ!???? な なんなんだこいつらは……。。 てか、ちょっとヤバい空気になってきたんじゃない? 「名前なんて言うのー??」 可愛い系の子がニコッと笑って聞く。 「……南 椎菜…ですけど……!?」 言ってから後悔する。 何馬鹿正直に本名言っちゃってんだあああ!!??? 「椎菜ちゃんか!いただきまーすっ!」 そう言った瞬間、違う2人が後ろに回って、腕を固定する。 ――油断した。 あたしのブラウスに手をかける。 「……女だからってなめんじゃね「そんなとこで何してんの。」 .
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