踏み出した一歩

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『誰だ!?』 「!?」 (へ…人の声が…。いや、幽霊…?幻聴…?) 国枝は、口を開けたまま、ドアを見つめる。 『誰かいるのか!?』 ミシミシと、床を踏みしめる足音が迫る。 (これは……逃げるべきだろうか) 国枝はドアに背を向け、逃げる態勢にはいる。 (悩んでる暇はないな。答えは、逃げる…だ!!) 廊下をダッシュし、階段を下り始めたころ、追いかけてくる足音が聞こえ、国枝は更にスピードを加速した。 それは、中学時代の体育祭のリレーでの記録を上回るようなスピードで、国枝の中では、最高記録じゃないかと思うような速さだった。 .
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