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「わざわざ、そんなくだらないことを確かめたくて、俺に聞きに来たのか?おまえ、最低だな」
「いや、ちょ、まてって!冗談だって!」
信じて!と祈りのポーズをする柴田。「本気にするなよ。なっ?」と、へらっと笑う。
その態度が、余計に国枝を苛つかせた。
「…もういい。俺に話かけんな」
国枝は机の横にかけていた鞄を持ち、教室を出た。
「ちょ、待てよ!悪かったってば!まだ教室にいなきゃだろ?おい!」
追いかけようと、教室から出てきた柴田が廊下で叫ぶが、国枝は振り向くことはなかった。
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