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【同日8時0分】
【視点:春風慶晴】
僕は学校に到着した。
すると後ろから女子の声がした。
「おはようハル!!」
振り返ると声の主は僕の彼女、花崎はるえ(はなざき‐)(15)だった。
彼女は僕の幼馴染の恋人だ。
ちなみに「ハル」というのは僕のあだ名だ。
はるえとは保育園で知り合った、はじめて会ったときから、仲が良かったし、お互いの両親も仲が良い。
同じ小学校に通い、同じ中学を受験し、そして同じ高校に内部進学した。
実は彼女の父親、花崎孝太郎(はなざきこうたろう)(50)はセキュリティ会社の社長だ。
だからはるえはいいとこのお嬢様だ。
うちは中流階級(※文末参照)だから身分違いの恋なのかな?
でも両親が仲良いからそこは気にしない。
それに僕は孝太郎さんの会社に将来本気で就職したいと考えている。
僕は安全な街づくりに貢献したいと考えているからだ。
「ハル、行こう。」
はるえに声をかけられ、僕はそそくさと会場の体育館へ移動した。
※仕事もそこそこの役職を持ち、妻、子、家を持っている安定した生活。
簡単に言えば、お金持ちではないが、安定した生活が送れる人。
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