1話

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【同日 8時5分】 僕とはるえは5分ほど歩き、 体育館へ辿り着いた。 「しかし中学からの内部進学だから、入学式って感じしねえなあ。」 「ウフ。そうね。」 はるえが笑いながら喋った。 僕たちは指定された席に出席番号順に座った。 番号の関係からか、僕たちは隣同士の席になった。 「隣同士だね」 「うん」 はるえの発言に僕はうなずく。 僕は隣同士になった事もあってか、大胆にもはるえの肩に腕をまわした。 「ちょっと!場をわきまえてよ!」 僕は腕を振り払われた。 「ごめんごめん」 僕は謝った。 高校の制服を着たはるえは一段と大人びて美しかった。 だから思わず肩に手をまわしてしまったのだ。 そして入学式が始まった。 前に校長の山下陶器(やましたとうき)(50)が出てきた。 「新入生のみなさんご入学おめでとうございます。」 その後、しばらく話がつづいたが、つまらないので、僕は寝た。 「ちょっと起きなよ。」 僕ははるえに肩をさすられた。 しばらくして入学式が終わった。 クラス毎に教室へ移動した。 僕たちのクラスも教室へ移動した。
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