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沈黙のまま二人向かい合う食卓。
貰った金でテレビくらいは買った方が良さそうな感じだ。
音のひとつ映像のひとつあればこの沈黙の気まずさも紛れるかもしれない。
彼女は腹は減っていたらしく黙々と、ペースはかなりゆっくりだったが、コンビニのエビチリ弁当を見事なまでに綺麗に完食した。
米つぶひとつ、付け合わせの漬物ひとつ残していない。
エビチリ弁当を選んだ理由は至極シンプルだ。
東南アジアら辺では辛いものが良いかとの偏見的な知識からだった。
まあとにかくお口にあったみたいで良かった。
「美味しかった?えーとデリシャス?」
試しに声をかけてみたが、彼女は俯き加減のまま上目で一度俺を睨んで黙ったまま、すぐに部屋の隅に視線を移した。
まあとにかくお口にあったみたいで良かった。
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