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「えっと…君名前は?いくつなの?あ~、言葉は通じてる?」
六畳一間の古いアパートの一室、俺の部屋なんだが、俺は西側の壁にもたれて座り、反対の東側の壁に身を寄せるように体育座りの姿勢で半ば睨みつけるような目を向けるその女に声をかける。
「やれやれ。まいったね。三年…か…」
女は口をしっかりとつむったまま、姿勢も表情も崩さない。
俺はため息をついて煙草をくわえ、もう一度女に目をやる。
どう考えても無茶苦茶な話だし、正直ヤバイ話で、絶対に関わってはいけない話だったのだ。
煙草の煙りを天井に向けて、ため息と一緒に吐き出す。
まあ、背に腹は替えられないってヤツだったんだ。
貰うもん貰っちまって、それを使っちまったんだ。
今更後悔しても仕方がない。
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