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煙草を消してから改めて女を見る。
女は窓の方を眺めていた。窓と言っても磨りガラスで外の景色が見えるワケでもない。
肩につくかつかないかくらいの黒髪にやや褐色の肌。
東南アジア辺りの地図を頭に浮かべながら思いつく国名を数えてみる。
化粧気もなく、随分と童顔だが、一応婚姻は成立しているのだろうから16歳以上なのは確か…いや、それすら怪しい。なんせなにもかもが真っ当じゃない話なのだ。
時計を見る。19時過ぎ。
食事はどうしよう。彼女に何を食べさせればいいのやら。
頭が痛くなってきた。
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