第一ノ刻 ――ハジマリ――

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そう言って、彼女はまた姿を消した。 あの子は何者なのだろうかと考えていたら、チャイムが学校に響き渡った。 俺は急いで教室に戻った。 その後は昨日と同じで、いつも通りの一日をすごす。 あの女の子の事は記憶の片隅に残し、繰り返しの輪の中を過ごした。 6時間目の終了のチャイムが鳴ると同時に、俺は帰り支度を始める。 高志から逃げるように、教室を飛び出した。
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