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(紗香…ごめんな…
俺、紗香を守れなかったよな…
約束も…守ってあげれなかった………
紗香…やっと一緒になれたのにな…
また、離れ離れって…
辛いよな…
空白の時間も
埋める事…
出来なかったな…
でも…俺の寂しさを
埋めれるように
こんな可愛い子供達を
残してくれて
ありがとう…
拓海と桜子は
絶対、今度こそ
約束するよ
二人を守ってくから
紗香…………
また、どれくらいかかるかな?
紗香と逢える日…
16年 今回 経って
やっと、逢えたけど
次は………
もう少し、先になるかもな…
でも…
絶対、紗香の所へ
必ず 行くから
待っててくれよ…
忘れるなよ…
また…一緒になろうな
今度 逢った時は
もう絶対 離さない
今は離れ離れだけど
忘れないよ
紗香…
愛してるよ)
駿は 心の中で
紗香に誓った。
水平線の先に 紗香が
ニッコリ 微笑んでるような
紗香の幻が見えた。
「紗香…」
拓海の手を ギュッと握りしめた。
すると、駿の左手を
桜子が そっと繋いだ。
「ママ…パパ…
ありがとう」
桜子のその横顔は
中学生の頃の紗香に
ソックリだった。
二人の子供を
紗香は 結局 育てる事は 出来なかったが
紗香の生きた証しは
誰も忘れない
愛は海よりも深く
どんな荒波も乗り越える
母の強さ
そして キラキラ輝く海は
紗香自身だったように
そう、感じながら
海と共に
永遠に
心の中で生きている。
完
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