壱 とある町娘からの依頼

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俺があんみつを食べ終わったのを見計らって 娘が俺に話し始めた 「刃霧さん、壬生狼って知ってます?」 「耳にした事はある」 俺は正直にそう答える 「その壬生狼がなぁ、京の治安を守るっちゅう名目で夜な夜な一般人を斬っているっていう噂がありますのや」 案外、話は早く終わりそうだ 「でな、何でそないに壬生狼が一般人を斬っているかというと、何でも極悪非道、冷酷非情な幕府の敵を探している…って刃霧さん大丈夫ですか!?」 俺は娘の話の途中で飲んでいたお茶を噴き出した どうも昼間の俺は、とろくさい
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