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「はっ初めめままっ!!」 どもってるっ!えっ?なんで? どう見ても、緊張している和泉先輩に首を傾げた。和泉先輩、奏さんの事知っていたのかな? 一旦言葉を切って、顔を真っ赤にしながら咳払いをすると、上ずった声から一転落ち着いたいつもの声音で和泉先輩は落ち着いて挨拶を返した。 「初めまして。和泉です。お会いできて光栄です。WINDYの大ファンなんです」 そう言って興奮気味に奏さんの差し出した手を両手で握ると大きく上下に振った。 「ありがとう。僕の顔知ってもらえてるなんて、こちらこそ光栄だなぁ」 会話の意味が全くわからない私は奏さんを仰ぎ見る。 それに気付いた、奏さんは嬉しそうに笑う。 「柚は本当に相変わらずだなぁ」 「だって、WINDYって洋服のメーカーじゃないの?なんで奏さんに会えて光栄なの?」 私は最後まで聞く事は出来なかった。和泉先輩が大声を出したからだ。 「嘘っ!!なんで知らないのっ!橘さん上から下までWINDYじゃないっ!」 ハッと大きな声を出した事を隠すように和泉先輩は口を片手で覆った。 「それと奏さんとなんの関係があるの?」 もう一度奏さんを仰ぎ見ると、私の頭を撫でながら説明してくれた。 「言った事ないからね。僕がWINDYの社長だからだよ」 社長?って社長。 「奏さんお金持ちだとは思ってたけど、社長さんだったんだぁ」 なるほど、それはお金持ちのはずだわ。自家用飛行機持ってるし。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アレ? なにかが引っかかる。 今、なにか可笑しくなかったか? 私は真っ赤な顔をして口元を押さえる和泉先輩を見た。
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