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俺は照りつける太陽と息苦しさで目を覚ます
「あっちい~」
俺は傍に置いてあったミネラルウォーターに手を伸ばし渇いたのどに一気に流し込んだ
久しぶりに顔を見せた太陽が梅雨明けはもうすぐだよと言っているようだった
会社近くのこの公園には俺と同じようなスーツ姿の男が多い
多分ここに居る連中は互いに言葉を交わさずとも通じ合っている気がする
それはもうすぐ30代になる俺が実に付けたオヤジスペック
そしてまた…
中年男が醸し出す独特のオーラを無意識に発しながら、一人また一人と再び戦場へと赴いていく
(頑張れよ…)
俺は心の中で仲間へのエールを送った
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