はじまり

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会社に戻った俺は上司への報告を済ませると真っ直ぐに家へと帰った もう何年こんな生活をしているだろう…とここ最近不意に考えてしまう自分がいるのは少々心が弱っているからかもしれない コンビニで買ってきたいつものチキン南蛮弁当を口へとかきこむと、俺は発泡酒をグイッと飲み干し横になる (…あれ?まただ) 気が付くと夢の中にいた俺は昼間の泣いている女の子の姿を見ていた (何か見覚えがあるような…) 頭の隅に隠れている遠い記憶を俺は必死に呼び起こす その時 突然現れた小さな男の子が泣いている女の子に優しくキスをした (…?!思い出したっ!!あれは俺だ!そしてあの女の子は……翠だ…) 忘れていた記憶が蘇ると同時に俺は夢の中から飛び起きていた
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