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麗奈は一度振り返り、さっきの人がいないか確認し、話し始めた。
「さっきのあの人、かなりかっこよかったね。
これ運命的な出会いだったりして。」
麗奈の足音は、軽やかで弾んでいた。
「そう?あたしは何も感じなかったけど……。」
自分の気持ちを偽った。
運命的とか言われても正直よく分かんない。
でも彼の腕に包まれて、本当はすごく心が落ち着いた。
もしかして、あたしがそういう経験がないから、誰でも男の人の腕に包まれたら心地いいのかもしれない。
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