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「っ!?うわぁぁぁぁぁぁ!!!?」
目が合った瞬間だった。
1つ目の妖怪は電柱に隠れるのをやめて、出てきた。そして走ってこちらに向かってきたのだった。
咄嗟に逃げるが、このままじゃ追いつかれそうだ。
(…どこか、隠れられる場所は…!?)
辺りを見渡し、曲がり角の先に公園がある事を思い出した。
曲がってすぐに身を隠せば平気だろうか?
俺は曲がり角を曲がって、すぐに公園の中の遊具に、身を隠した。
『ドコニ…』
俺は遊具の中から、あの1つ目の様子を見てみる。
良かった。上手くいったみたいだ。しばらくはココに身を隠そう。
ふぅ、と安堵のため息を付きながら遊具の内壁にもたれ掛かり、とりあえず無事でいる事を感謝した。
『見ツケタゾ!!』
「っ!!?ぐっ!!」
遊具にある別の穴からこちらを見ていた1つ目。
突然の事にビックリしながらも後退して見るが、俺は呆気なく遊具から引っ張り出されて、首を掴まれてしまった。
『ヤッパリ美味ソウダ…』
「くっ…!…こ、のっ!」
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