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「いい心掛けだ。いいだろう、君をオカルト研究部、柴崎ツカサ霊能力クラブへの入部を許可しよう!」
「…ありがとうございます!俺、頑張ります!」
俺は今、感動のあまり泣きそうになるのを堪えながら、頑張ると宣言した。
これで俺は、強く…!
「そういえば、まだ君の名を聞いていなかったな…、1年生の…」
「杉村祓威です。よろしくお願いします!」
「祓威か…良い名だ。こちらこそ、よろしく頼む。それと…サブ!」
サブ?他にも部員が来ているのだろうか?
俺は辺りをキョロキョロと見回すが、誰もいない。
不思議に思っていると、俺の右肩に重みが掛かった。
「ワシだ!」
「どうわ!猫が喋った!?」
俺の肩に乗っていたのは、オカルト研究会の部室にいた白と黒の毛並みのデブ猫だった。
しかも、普通に喋っている。
「ワシは猫ではないわ!ワシはこう見えて高貴な妖怪だぞ!」
「お前がぁ?…そうは見えないけどな」
「まぁ、余談はそこまでにしようか。彼はサブと言ってな、私の母が妖力を封じられてな、今は私の助手のようなものだ。祓威、よろしくしてやってくれ」
「え?まぁいいですけど…、お前、本当に役に立つのか?」
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