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少し、気になるな…。
「先輩、さっきから何読んでんですか?」
「ふぇ!?き、君には、関係無いだろう…」
先輩は本を立てて、そこに顔を隠した。
ん?なんだ今の可愛い声は?
先輩からこんな可愛い声が聞こえるとは思わなかったな。
それに、頬が紅い…。
あの本…気になる…。
「先輩、俺にも見せて下さいよ」
「や、やめるんだ…!返せ!」
俺は気になるあまり、先輩から本を奪ってみた。
しかし、流石は先輩、すぐに掴んで取り合いになった。
こういう時は…
「わかりました。返しますね」
パッと離してみた。
すると、先輩は見事に尻もちをついた。幸い?見えなかったが…。
俺は落ちた本を見てみる。
「恋愛…小説…?キスしてるじゃないっすか」
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