第三章「微笑む絵画。そしてオカユ」

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「へぇ、杉村君って妖怪とかが見えちゃうんですね」 家から学校に登校する途中、偶然藤本と一緒になった。 どうせなので軽く談笑しながら登校する事にした。そして、俺は今藤本に俺の事を話している最中だ。 「まぁなぁ」 「だから、たまに授業中に驚いた表情とかするんですね。納得しました」 へぇ、よく見てるんだなぁ…。 以外だ。 けどまぁ、授業中にふと、窓の外見たら生首があったりするときがあるからなぁ…普通にビビるだろう。 「部室にサブって猫いるだろ?あれさぁ、俺と先輩にはアイツの声が聞こえるんだけど、やっぱり藤村は聞こえていないのか?」 「え?あの子喋れるんですか?まったく聞こえませんよ…」 「本人?曰く高貴なる妖怪らしいけど、先輩のお母さんに力を封じられた、とかなんとかって言ってたなぁ」 まぁ、本当に強い妖怪だったのかは定かではないが…。 先輩のお母さんでも力を半分しか封じる事が出来なかった辺り、本当にすごい妖怪なのだろう。 先輩のお母さんがどれくらいすごい人かもわからないけど…。 まぁ先輩のお母さんだし、凄い人なんだろうなぁ。
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