第一章「お化けを、信じますか?」

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俺はこの時振り返って歩き始めたから気付いていなかったけど、この時、あの1つ目の表情が確かに変わっていた。 何かを企んでいるような、狙っているような、とにかく嫌な表情だ。 学校に着いて自分の教室に入って席に座る。 教科書やらノートを鞄から取り出して机にしまっていく。 全ての作業を終えると、教室の隅で笑いながら話をしている生徒の会話が耳に入ってきた。 「オカルト研究会って知ってる?」 「あ!知ってる、奇怪な出来事を解決してくれるんでしょ?」 「私、行ってみようかな!」 「やめときなって!」 オカルト研究会? 奇怪な出来事を解決してくれる…? …はぁ、そんなわけないか。 大体、アレを見る事が出来るのは、きっと俺だけなんだ。 「とは、思いつつも…来てしまった。本当に解決して、くれるのかな?」 俺はアホらしいと思いながらも、もしかしたら解決してくれると、そんな淡い希望を抱いてしまい、オカルト研究会の部室に足を運んでしまった。
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