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中は黒いカーテンで覆われていて、薄暗い部屋なんだろうか…。
俺は意を決して、部屋のドアを開けた。
中は俺のイメージとは違い、普通の部屋だった。
そこらの文化系の部活が使っている部室と、同じなようだ。
ただ、違う点といえば
「学校にペットを連れ込むなんてな…」
白と黒の毛並みの、太った猫が一匹。
どこかからか、迷い込んでしまったのだろうか?それともさっき俺が言ったように誰かが連れ込んできたペットなのだろうか?
それに、ここは本当にオカルト研究会なのだろうか、
俺は頭だけ外に出して部室の扉の上にある表札?を確認する。
「間違いはないよな…」
再び頭を部屋の中に入れて、デブ猫の所へ歩み寄り、顎を撫でてみる。
デブ猫は少し和んだ表情で、ゴロゴロと鳴いている。
「もしかして、部員0で廃部になったのかな?」
けど、パンの袋が置いてある辺り、それはないだろう。
俺は部室のど真ん中にある机と椅子に腰かける。
ん?足?
机の影に隠れてて気がつかなかったが、足がある。
生身の綺麗な足だ。
俺は立ち上がり、確認する為に、その足の先が見える位置に移動した。
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