第40章…はじめまして

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声の聞こえた方へ視線わ向けると見知った人物が立っていた。 しかし、雰囲気がいつもと違ったように思える。 もの凄い笑顔だったのだ。 宗次郎は普段も笑顔だがどこか違った。目が全く笑っておらず、逆に威圧的だった。 [ぁ!宗次郎さん、] 土「……そ、宗次郎っ………」 宗「土方さん近いです。離れて下さい」 土「おい宗次郎!お前なんか誤解してるようだが俺はただコイツが転びかけたのを支えてやっただけだからな!」 宗「………………」 土「な、なんだよ」 宗「……はぁぁ。近藤さーん、土方さんがついに詩音にまで手を出そうとしてまーす!!」 宗次郎が大声で近所の人達にまで聞こえるくらいに叫ぶ。 すると土方は急いで宗次郎のもとへ走り、口を塞ごうとする。 土「なっ?!待て待て待て宗次郎!俺がいつ手を出そうとしてた!!」 宗「ちょっと、放して下さいよ。ほら詩音、危ないので行きましょう。中に戻りますよ」 [ぇ、あ、あの………] 宗次郎は詩音の腕を掴むと、道場の中へ入っていく。 すると同時に騒ぎを聞きつけた近藤が外へ出てきた。 近「トシ!!」
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