第40章…はじめまして

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宗「そんなことよりも、」 [………] ーーそんなことって、…… 宗「刀、戻ってきて良かったですね」 [はい……、] 宗「嬉しくないんですか?」 [嬉しいです。嬉しいですけど……なんか、実感がなくて] 宗「…………なんか、詩音って考えが大人っぽいですよねー。まだ子供なのに」 [ぇ…?] 宗「変に面倒に考えてて、土方さんみたいです。止めて下さいよ」 [え、……え??] 宗次郎の言葉に意味が分からず、混乱する詩音 だが宗次郎は気にせずに言い続け詩音は全く訳が分からないといったポカンとしま表顔をしていた。 宗「嫌だ嫌だ、そんな重たいの」 [……………] 宗「詩音まであの人みたいにならないで下さいよ」 だが、気持ちが軽くなったような気がしていたのは詩音だけの秘密だ。 そして、月日は経っていくーー [ちょっと総司!それ私のです!!] 総「おしい、もう少し早かったら良いんですけど」 バタバタと廊下を走る音が響いているとバタンっ!!と勢いよく襖が開かれる音がし、雷が落ちる。 「おい総司に詩音!!てめぇらいい加減にしろ!!」 そんな声も気にせずバタバタバタバタと騒がしく走り回っていると [うわっ、ちょっ!何ですかいきなり戻ってきて!!] 総「鬼が待ち伏せしてるんですよ!詩音、行ってください!!」 [ぇ、嫌ですよそんな!!総司が行ってください!] 総「ちょっと詩音押さないで下さい!」 [総司も引っ張らないで下さいっ!] 「てめぇら!!コソコソコソコソとしやがって。全部聞こえてんだよ!!」
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