第40章…はじめまして

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それから斎藤が全般作り、沖田が手伝う。という様な構成になった。 斎藤に言われるがまま、沖田は動いた。嫌々ながら………。 総「まったく、…詩音も、詩音ですっ自分がちょっと料理出来るからって!」 斎「………」 総「得意な人がやれば、良いんですよ。苦手な…というか嫌いな人がやったって、こんな」 斎「総司。大きさが疎らだぞ」 総「良いんですよ、個性です個性」 斎「火が通りにくくなるのだが………」 文句を言いながら野菜をぶつ切りにしていく沖田に苦笑いしながら斎藤は素直に切られた野菜を茹でていく。 大きなものから入れ、硬さを調節していた。 総「てか、切る専門ってなんですか!」 斎「詩音がお前に適役だと言っていた」 総「………………………」 斎「作るより遥かに得意ではないか?」 総「まぁ、得意ですけど」 手に持っている包丁を軽く振り回しながら「でもっ!」と反発する。 どうしても納得いかないらしい……。 斎「苦手なことをするよりは良いだろう。」 総「切る事が上手くなっても役にたたなくないですか?」 斎「………。お前の使い方次第、だろ」 そんなありきたりな、毎日が続いていた。 夕食の当番をしたり、おかずの取り合い。お酒を飲んであばれたり、絡んだり。 仲間が増えたり、賑やかで楽しい毎日だった。 詩音は大きくなっていく新選組の立場を守るため、それまでは名前で呼んでいた者に姓で呼び始めた。 その一人でもある沖田は最初は嫌そうな顔をしていたが、斎藤や土方達が詩音の考えを代弁すると嫌々ながらも納得したにのだった。
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