第40章…はじめまして

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ケラケラと笑いながらゴロゴロと体勢を崩す。 山「皆、寂しいんだよ。きっと」 詩音と前みたいに接する事が出来ないのが…… 山「俺はさー、昔の事なんて知らないけど……組長達と詩音には縁があるんだからわざわざ離れる必要なんてないよ。」 […………山崎さん、、] 山「あー、俺良いこと言ったよね~」 [その言葉なければ完璧でしたよ] 山「完璧すぎるのもつまらないんだよ」 ふぁぁぁ~、と欠伸をしながら腕を頭の後ろで組み寝る準備は万端だ。 山「詩音、俺は寝るからー。また何かあったら呼んでよね~」 [は、はい。……おやすみなさい] 山「ん~おやすみーー」 途端に聞こえる寝息を途切れさせないように音をたてないように立ち上がり、屋根から飛び降りる。 [はぁぁ………、] ーーなんか……遠まわしに総司の事を押し付けられたような気が…… [って、絶対そうだ!これって押し付けられた!] 「あ!詩音、見つけましたよーー!!」 [………げっ、] 後ろから声と共に走る足音がどんどん近づいてくる。 詩音にとってその声は聞き覚えのある声であり、今は会いたくない人物だった。 そのままガバッと勢いよく抱きつかれ、前につんのめる形になり転ばないようにとっさに 体勢を立て直す。
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