第40章…はじめまして

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しかし、山崎の考えていた事は半分外れた。 明日ではなく、数刻後だった。 ーーーーー 斎「……………」 平「……………」 土「……………」 三人は言うに言えない状況にいた。 チラチラと視線を合わせたり合わせなかったり……。 土「おい!何なんだよこの居心地の悪い雰囲気は!」 平「俺達だってしらねぇよ!てか、こっちが聞きたい!」 斎「おおかた、予想はつくが……」 コソコソと土方と平助は言っていたが当人には聞こえて、斎藤の視線の先にいたのはかなりイライラした様子で腕を組んでいる沖田だった。 沖「何か??」 ニコニコとしているがその笑みは絶対零度。一瞬にして辺りが凍り付く 沖「僕に何か用ですか??」 斎「ぃ、いや…………」 視線を沖田から平助と土方にうつすと目が合った。 すると二人の視線はまるで理由を聞け!と言っているように斎藤へと向けられていた。平助だけならば無視やなすりつけていただろうが、土方がいる。 斎藤が尊敬し崇める副長の土方が。 斎「…………、、」 ーーな、なぜ俺が………。 心の中で斎藤は葛藤しながらも、首を振り雑念を払う。 斎「どうかしたのか?」 沖「どうもしませんよ。はい、何でもありませんよ。」
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