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新撰組屯所ーー
沖「ゴホッ、ゴホッゴホッっ、」
山「ほらほら沖田さん。寝てた方が良いですよー?」
沖「ただの咳です。…ゴホッ、」
山「酷くなっても知りませんよー?てか、一応土方副長から医師として面倒見ろって言われてるんで言うこと聞いて下さいよーー」
沖「嫌です。」
バタン!と沖田は一人自室に入り襖を閉める。
そのまま敷いたままの布団に倒れ込む。
沖「………ゴホッ、………はぁぁ、」
ーー咳くらいで、休むわけにはいかない
〔ほらほら、ちゃんと休んで下さい!〕
〔別に大した事じゃないですよ〕
〔甘くみてると痛い目にあいますよ?〕
以前、沖田が風邪を引きそうになった時はいち早く詩音が気づき、対応してくれた。
だが、………今は………どこを見ても、いない。
沖「…………倖城家の娘、ね」
ーー有名な家らしいけど僕はそういう事に全く興味がない。
資産家だろうが何だろうが、関係ないと思ってた………。
詩音が関係してるとか、止めてほしい。
沖「………普通の、女の子じゃないですか……っ、」
どうして………っ、どうしてっ………!
こうも上手くいかないんだろう……
沖「十年以上一緒にいても、僕は詩音の事全く知らないじゃないですか……っ」
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