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………
土「総司の具合はどうだ？」
原「本人は平気だって言ってるが、咳は出てるし…まぁ、無理はしてるだろうな。悪化しなきゃいいんだが」
土「そうか……」
原「……で、だ…土方さん。俺はずっと気になる事が一つあるんだが…」
土「何だ」
原「倖城詩音、はどうするつもりなんだ？」
土「！！？……、」
原田の発言に土方は驚いた。
倖城の姓で名前を言っていた。
妹のように詩音を可愛がっていた原田の明らかな「敵対」を表しているようだった。
土「お前も知ってんだろ…全く状況が掴めねぇんだ」
原「あの後から全く？」
土「ああ、全くだ」
原「で、あんたはそれで諦めたと？」
土「んなわけねぇよ」
原「倖城家だって分かってんだったら山崎が情報持ってんじゃねぇのか？アイツが詩音の事調べ上げたんだろ？」
土「ああ、そうだな」
原「…………。土方さん、あんたどうしたいんだ？」
土「………新選組としちゃあ、捕まえてぇよ」
原「あんたは？どうなんだよ」
土「どうしたいんだろうな……。」
原「…もしかしたら、あんたが一番、副長としてアイツに向けなきゃならねぇ非情さが必要かもな。」
土「かもしれねぇな。」
原「まぁ俺は、アンタにそこまで非情になってほしくはねぇが……どうするつもりなのかは考えといてくれよ…？」
土「ああ、」
原田が去った後、一人土方は山崎が集めた情報資料に目を通していた。
土「………アイツ自身、こんな血なまぐさい事実知りたくなかったかもしれねぇな………。」
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