第41章…現状、現実。

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斎「…………。」 そのまま日記を手にしたまま立ち上がると、何もなかったかのように詩音の部屋から立ち去った。 誰も入らないように襖をピタリと閉め、日記を誰にも見つからないように自分の姿で隠しながら自室へと戻るのだった。 ーーこれは、…報告すべき事なのか…… 勝手に見てしまった事に少し後悔しているが、……これは……… 斎「どうするべきか………。」 ーーだがやはり、日記の事を他の人に知られるのは気分を害する……。それが俺たちたがら余計に、か 斎藤は自室へと戻ると、書き物机の上に置かれている数冊の書物の横にそれとなく置かれておく。 普段、人の部屋には勝手に入らないが沖田や平助は普通じゃない。たまに声かけなしで入ってくる。 ーー平助は手を出さないと思うが総司は別か。……意外にも書物は好きだと言っていた。 斎藤は詩音の日記を書物の一番下に隠しておく。誰にも知られない事をただ願うのだった。 高「で、だ。これからどうする?」 玄「随分とやる気に満ち溢れてますね」 高「あったりめぇだろ!!」 九「だが晋作。……お前、ずっとその言葉しか言っていないぞ。まず自分の作戦を言え」
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