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明日香「あなたもでしょ?」
[私……?]
明日香「あなたも、色々と乗り越えたんじゃない?違う?」
[私は………、]
ーー乗り越えてきた……?全てまとまった?
いいや、全くだ。全然終わってない。
逃げて、乗り越えたつもりでいただけだ。明日香さんとなんて比べられない。比べられるもんじゃない。
私は……自分で逃げていただけ。
[私は、乗り越えてなんていないです。ただ自分から逃げていただけ。都合の良い様に、……していただけ。]
明日香「………」
詩音の言葉を黙って聞いていた明日香。
しかし、頷いて肯定もせず、首を横にふり否定すらしなかった。
明日香「逃げたら悪いの?あなた、まだまだ子供なのよ?どうしてそんなに難しく考えるの?もっと簡単に解釈したらどう?もう少し気楽にいたらどうなの?」
[……明日香さん]
明日香「誰もあなたに責任なんて任せてないわよ。気軽に生きたら?……でも、私はあなたに何があったのか細かい事はん分からないから自分で、考えなさい」
[………はい。もっと、考えてみます]
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