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[……今度は、本当に母上が眠る場所に行きますね。絶対に。]
少し、時間はかかってしまうかもしれせん。
いつになるかも分かりません。
本当に行けるかも、まだ分かりません。
でもーー
[また会うと、決めたんです。]
母上に、会うと………。
話したい事は沢山あるんです。
いっぱい、いーっぱい…、話したいんです。
[まだ私は、本当の倖城詩音には戻りきれてなくて……瑞宮詩音のままですが……、私を受け入れて下さいますか?]
都合よく、助かった私を……。
母上を助ける事が出来ずに、自分だけのうのうと助けられ…何もかも忘れていた事を……。
[いいえっ、違う。………許さないで下さい。]
今も……、何も捨て切れていない私を。
[………誰も、………怒ってくれないんです。皆…私を咎めはしないんです。
だから、………あなただけは、私を許さないで下さいっ]
これも、逃げてるんです。分かってます。分かってるんです。
それでも、……つい、甘えてしまうんです。
だから……決して全員から許されている訳ではないことを、意識させて下さい。
[私はそれだけで……、決意…出来るんです]
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