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………
その場をあとにし、来た道を戻っていくと見慣れた着物を着た人影があった。
[………礼司、さん]
礼司「……もう良いのか?」
[はい。]
礼司「こちらも頃合いだ。」
[え?]
礼司「戻るぞ」
礼司のあとを追いかける詩音。
すると詩音の顔を見た礼司は少し驚いた様子だった。
礼司「吹っ切れた顔をしているな」
[え?]
礼司「いや、こちらの話だ。」
……………
…………………
[………どう、して]
?「良かった、詩音っ……無事で良かった。」
[……あか、ね……??]
屋敷に戻り、案内されるがままに部屋へ入るといきなり身体に何かがぶつかった。一瞬何が起きているのか分からなかったが直ぐに目の前にいる人物の事は分かった。
自分の……片割れだった。
[どう、して…ここに]
明「迎えにきたよ。詩音」
[で、でも…どうしてここに…?]
明「……それは、まぁ…またお前に会えたのは運が良かったんだよ」
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