第42章…後悔と再会

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[……………] 九十九〔………〕 気まずい……。とてつもなく気まずい。 詩音と九十九は二人。歩いていた。 いや、正確的には九十九が詩音をおぶっている状態だ。 何故、二人しかいないのかと言うと…… あれから数刻が経った後、新城の別宅から京へ戻っていった。 礼司と明日香が見送ってくれ、礼司から文を預かり明音達と共に行動していた。 そして……、気づけば二人になっていた。 詩音に気まずさを残している棗がどんどん先を歩いて行ってしまい、明音が追いかけて行ったのだ。 自然に二人が残ってしまい、そのまま道を進んでいる。 九十九〔気まずい、とお考えですか?〕 [え?!ぁ、いや、そんな事は……] 九十九〔すみません。私は昔から口数が少ないので……嫌な思いをさせていたら誤ります。〕 [違いますっ、そんな嫌だなんて……!] 九十九〔そう、ですか?……良かったです〕
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